認知症110番

母が困る父の不慣れな家事「根気よく役割増やして」

認知症予防財団
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 78歳の父と77歳の母は2人暮らしです。私(長女)は近県に住んでおり、週1~2回訪問します。母は病気がちで横になっていることが度々あります。父は趣味もなく部屋着のままテレビを見てウトウトし、物忘れも多く、母の負担が大きくなっています。最近は買ったものを冷蔵庫に詰め込んだり、日用品を戸棚に入れたりして、母が使うときに見当たらず困っています。母は口癖のように「何もしないでいいから」と言うのですが、父は家の中をウロウロしています。生活そのものは自分でできています。=埼玉県、長女(50)

 お母様は、お父様にのんびり気ままに過ごしてほしいと思い、家の中のことは自分の体調を見ながらやるので何もしなくていいと思っているのに、お父様が食品や日用品を片付けてしまうため、必要なものがどこにあるかわからず、手間がかかってしまうのでしょうね。お母様は「勝手にやってほしくない」という思いと、お父様の物忘れが多くなり、このままでいくと認知症になってしまうのではとの不安を感じ、以前のお父様のようにしっかりしてほしいと思っているのではないでしょうか。

 お父様の側から考えてみると、働いていた時は家のことをお母様に任せっきりだったのでしょうが、自由な時間が多くなり、家の中を見ると妻は具合が悪く横になっている状態。何か手伝って妻の家事負担を少しでも減らしてあげようと思い、自分でできることを手伝っているのではないでしょうか。ただ、そのことが逆に妻の負担になっているとは思いもよらず、良いことをしていると思っているのではないでしょうか。お母様の具合が悪そ…

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認知症予防財団

認知症の予防・治療に関する調査研究および社会的な介護体制づくり、介護家族への支援活動などを行い、豊かで明るい希望に満ちた長寿社会の実現をめざす公益財団法人です。1990年3月28日、毎日新聞創刊120周年記念事業として毎日新聞社が提唱、医学会や医師会、経済団体連合会などの協力を受け、厚生大臣の許可を得て設立されました。公式サイトhttps://www.mainichi.co.jp/ninchishou/