ER Dr.の救急よもやま話

「10連休に子供が頭強打」救急車を呼ぶ?呼ばない?

志賀隆・国際医療福祉大准教授/同大三田病院救急部長
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 もうすぐ10連休です。家族を連れた旅行や外出が楽しみですね。一方で救急医からみると、暖かい季節の休日は、けがをしたお子さんの受診が増えます。お子さんは大人に比べて頭が比較的重いため「頭を打った」という方が多いです。今回は「休日に子どもが頭を打ったらどうしたらいいか」を書いてみます。ご両親や大人の方がよく疑問に思うのは「CT(コンピューター断層撮影)で頭を検査してもらうべきか」「元気そうだが、どれくらいの時間、家で様子を見ていたら『大丈夫』と一安心できるのか」などでしょうか。結論から言いますとCTが必要な場合はあまりなく、さらに頭の手術まで必要になる場合はかなり限定的です。また「様子を見る」のは、基本的には4~6時間と思ってください。

 小児の頭部外傷で「どんな時に検査や治療を急ぐべきか」については、いくつかのしっかりとした研究があり…

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志賀隆

国際医療福祉大准教授/同大三田病院救急部長

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て17年7月から国際医療福祉大学医学部救急医学講座准教授/同大学三田病院救急部長。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。