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「一年中セミが鳴いてるよう」加齢性の耳鳴りとは

【Q】「キーン」「ジャー」という、音質や音程の異なる耳鳴りがします。鳴り方は不規則で、2~3分おきなど周期的に出現することもあり、気が狂いそうです。(大阪府、男性、70歳)

【A】加齢による耳鳴りは、耳の最も内側にある、カタツムリの形をした場所(蝸牛(かぎゅう))が関係しています。神経細胞が並んでいる蝸牛は空気の振動である音を電気信号に変え脳に伝える「音エネルギーの変換器」の役割を果たします。しかし神経細胞が変性し、変換がうまくいかなくなると、難聴と同時に耳鳴りを感じるようになります。

 加齢の耳鳴りは多くの場合、「ジー」「ミーン」「キーン」といった高音系の音が持続し「一年中、セミが鳴いているよう」と表現されます。ところが、中には意外な音色を訴える患者もいます。「パチパチ」「ビリビリ」など電気がショートし…

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