
日光を浴びると体内で合成されるビタミンDは、健康を保つのに必要不可欠な栄養素だ。しかし、サプリメントによる過剰摂取には注意すべきことを示唆するカナダ人男性の症例報告が、「Canadian Medical Association Journal(CMAJ)」4月18日オンライン版に掲載された。この男性は、極めて高用量のビタミンDサプリメントを摂取し、急性腎障害を来したという。
研究を実施したトロント総合病院およびトロント大学(カナダ)のBourne Auguste氏は「ビタミンDは治療域の範囲が広いため、毒性を生じることはまれだ。しかし、市販のサプリメントの多くに含まれているため、過剰摂取の危険性について知識がないと、相当なリスクがもたらされる可能性がある」として、サプリメントを摂取する際にはビタミンDの摂取量に気をつけるよう注意を促している。
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