
前回、睡眠障害の中でも夜中に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」の慢性化が後々の認知症発症の危険性を高めるという話をしましたが、睡眠障害が、既に発症している病気のサインになっていることもあります。こうした場合、元の病気の治療が大切です。単なる睡眠障害と思い込み、医療機関で処方される睡眠薬や、薬局で買える睡眠改善薬やサプリメントのようなものを服用することは根本解決にはなりません。今回はそうした代表事例をお話ししたいと思います。
この記事は有料記事です。
残り1740文字(全文1954文字)
投稿にはログインが必要です。
くどうちあき脳神経外科クリニック院長
くどう・ちあき 1958年長野県下諏訪町生まれ。英国バーミンガム大学、労働福祉事業団東京労災病院脳神経外科、鹿児島市立病院脳疾患救命救急センターなどで脳神経外科を学ぶ。89年、東京労災病院脳神経外科に勤務。同科副部長を務める。01年、東京都大田区に「くどうちあき脳神経外科クリニック」を開院。脳神経外科専門医であるとともに、認知症、高次脳機能障害、パーキンソン病、痛みの治療に情熱を傾け、心に迫る医療を施すことを信条とする。 漢方薬処方にも精通し、日本アロマセラピー学会認定医でもある。著書に「エビデンスに基づく認知症 補完療法へのアプローチ」(ぱーそん書房)、「サプリが命を躍動させるとき あきらめない!その頭痛とかくれ貧血」(文芸社)、「脳神経外科医が教える病気にならない神経クリーニング」(サンマーク出版)など。
注目コンテンツ