無難に生きる方法論

心臓病の人がジェットコースターに乗ると危険?

石蔵文信・大阪大学招へい教授
  • 文字
  • 印刷
 
 

 大型連休中に遊園地に出かけた方は、アトラクションが長蛇の列で疲労困憊(こんぱい)したことだろう。私も孫を連れて遊園地に行った。ジェットコースターに乗りたいと言う孫を入り口に連れて行ったところ、「身長が少し足りませんね」と言われ、あきらめた。

 ジェットコースターの身長制限は安全面を考慮したものだと思う。ただ、入り口には他に「妊娠中の方、心臓病のある方のご利用はご遠慮いただいております」の注意書きもあった。誰もが疑問を持たない注意書きだが、遊園地のスリリングな乗り物が、心臓病患者に悪い影響を与えるという科学的根拠は本当にあるのだろうか?

この記事は有料記事です。

残り1129文字(全文1399文字)

石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。