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チーズとチョコ食べてワイン飲んでも長生きする秘密

竹内真里・フリーライター
食後のチーズ=筆者撮影
食後のチーズ=筆者撮影

 日本では10連休が終わり、こちらは4月後半の復活祭の休みが終わって学校や会社が再開した。5月に入ったのにコートが手放せない肌寒い日が続いている。今回は、休暇中に味わったチョコレートとチーズのおいしさを思い出しながら、フランスの全国栄養プログラムを紹介する。

適量のチョコレートは体によい?

 チョコレート嫌いのフランス人を見たことがない。特に復活祭前後はクリスマスに次ぐ大量消費期。エッグハントのイベントが各地で開かれ、卵形のチョコレートをむしゃむしゃ食べる。子どもたちにはうれしい習慣だ。

 小さいころは「チョコレートを食べすぎると鼻血が出る」と言われ、甘いものや刺激物は食べないように育てられた私だが、子どもが通っていた幼稚園では、バゲット(フランスパン)に板チョコが豪快に挟まれたおやつが頻繁に出ていて、最初はその量に驚いたものだ。

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フリーライター

1978年千葉県生まれ。東京で外国人児童の通訳支援員などを経て、2009年からライターとして取材・執筆に従事。香港に4年滞在後、15年から在仏。日本の新聞や海外旅行情報誌に現地情報などの執筆を続けている。現在はリヨン郊外在住。