どうする健康格差社会

人口も税収も減る“2040年危機”をどう乗り越えるか

近藤克則・千葉大学予防医学センター教授
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私たちは20年後に向かって、若者も高齢者もそろって笑顔で暮らせる社会を作れるだろうか
私たちは20年後に向かって、若者も高齢者もそろって笑顔で暮らせる社会を作れるだろうか

 平成の時代が終わった。元(1989)年のころと言えば、60歳定年が努力義務とされてまだ4年目、平均寿命は今より5歳ほど短かった。高齢者保健福祉推進10カ年戦略(ゴールドプラン)が策定されたが、まだ介護保険制度はなかった。電子メールはあったが、まだウィンドウズもインターネットもiPhone(アイフォーン)もなかった。そしてグーグルもフェイスブックもアマゾンもなかった。

 数十年単位で振り返ってみると、社会・制度・技術は、当時は想像できなかった大きな変化を遂げたと実感で…

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近藤克則

千葉大学予防医学センター教授

1983年千葉大学医学部卒業。東大医学部付属病院リハビリテーション部医員、船橋二和(ふたわ)病院リハビリテーション科科長などを経て日本福祉大学教授を務め、2014年4月から千葉大学予防医学センター教授。2016年4月から国立長寿医療研究センター老年学評価研究部長。「健康格差社会ー何が心と健康を蝕むのか」(医学書院2005)で社会政策学会賞(奨励賞)を受賞。健康格差研究の国内第一人者。