ER Dr.の救急よもやま話

「くも膜下出血かも」救急車を呼ぶべき怖い頭痛

志賀隆・国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)
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 難しい仕事を抱えて「頭が痛いなあ」と思うことはありますか? 私はよくあります。こういう「比喩」ではなくても、頭痛は誰もが経験する身近な症状ですよね。確率で考えると多くの頭痛は問題なく、特にいわゆる「頭痛持ち」の方の「いつもの頭痛」が命には関わることはあまりありません。一方で「命に関わる」頭痛もあります。今回は救急医の立場から、頭痛の中でも主に「救急車を呼ぶべき場合」「急いで医療機関を受診すべき場合」についてお話しし「家ではどうしたらいいの?」について少し付け加えたいと思います。

 毎年4月になると、救急外来にはピカピカの研修医の先生方が、ローテーション(各診療科を回る実習)で訪れます。私はそんな彼ら、彼女らに、どんな病気が「怖い頭痛」を起こすかを教えています。

 実際にはかなり長いリストになるのですが、厳選すると以下のようになります。

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志賀隆

国際医療福祉大医学部救急医学教授(同大病院救急医療部)

しが・たかし 1975年、埼玉県生まれ。2001年、千葉大学医学部卒業。学生時代より総合診療・救急を志し、米国メイヨー・クリニックでの救急研修を経てハーバード大学マサチューセッツ総合病院で指導医を務めた救急医療のスペシャリスト。東京ベイ・浦安市川医療センター救急科部長などを経て20年6月から国際医療福祉大学医学部救急医学教授(同大学病院救急医療部)。安全な救急医療体制の構築、国際競争力を産み出す人材育成、ヘルスリテラシーの向上を重視し、日々活動している。「考えるER」(シービーアール、共著)、「実践 シミュレーション教育」(メディカルサイエンスインターナショナル、監修・共著)、「医師人生は初期研修で決まる!って知ってた?」(メディカルサイエンス)など、救急や医学教育関連の著書・論文多数。