今日のセカンドオピニオン フォロー

思春期の子どもに多い「抜毛症」無意識のことも

【Q】小学6年の娘のまつ毛とまゆ毛が約3年前からなくなってきました。他に異常はなく、自分で抜く素振りはありません。塗り薬の効果もありません。(熊本市、女性)

【A】自分で無意識または衝動的に手の届きやすい場所の毛を抜く「抜毛症(抜毛癖)」が強く疑われます。思春期の学童、特に女児に多い疾患です。

 まゆ毛やまつ毛だけに円形脱毛症が起こることはありますが、頭部の重症な円形脱毛症が先行することがほとんどです。今回、頭部に脱毛がないようなので、自分で無意識または衝動的に手の届きやすい場所の毛を抜く「抜毛症(抜毛癖)」が強く疑われます。

 というのは、10歳前後の学童、特に女児に多い疾患です。思春期が始まり精神的に不安定になるほか、学業や人間関係などで気持ちが抑圧状態になる要因も増えるためと考えられています。

この記事は有料記事です。

残り593文字(全文945文字)