健康をつくる栄養学のキホン

管理栄養士が徹底取材「液体ミルク」の使い勝手は

成田崇信・管理栄養士
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 初の国産乳児用液体ミルクを発売した江崎グリコに続いて、明治も3月下旬、液体ミルクを発売しました。液体ミルクは、粉ミルクのように熱湯で溶かす手間がかからず、常温で長期間保存できることが特徴です。育児の負担軽減や災害時用備蓄として期待されていますが、SNS上では「災害時は分かるけれども、日常でも使うの?」といった投稿があります。そこで今回は、子どもに粉ミルクを授乳した経験のある筆者が、液体ミルクの使い勝手やメリットを二つのメーカーに取材し、読者の疑問に答えるQ&A形式で紹介します。

 ――液体ミルクにはどんなメリットがあると感じましたか?

 ◆筆者 夜間の授乳がかなり楽になると思います。子どもの授乳をしていた時は特に夜中が大変でした。母乳と粉ミルク併用の混合栄養でしたが、夜間は主に粉ミルクだったため、暗い中で粉ミルクを溶いていました。混入の可能性があるサカザキ菌(細菌の一種で、混入した粉ミルクを飲んだ乳児の死亡事例や重篤な神経障害などの報告がある)を殺菌するため70℃以上のお湯で調乳する必要がありますが、赤ちゃんは「早く飲みたい」と…

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成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。