“子ども食堂”の時代―親と子のSOS―

「わたし、定時で帰ります」が守る子どもの心と体

可知悠子・北里大学講師
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ドラマ「わたし、定時で帰ります。」の1シーン=TBS提供
ドラマ「わたし、定時で帰ります。」の1シーン=TBS提供

 現在放映中のドラマ「わたし、定時で帰ります。」(TBS系、毎週火曜午後10時~)が、長時間労働やパワハラなど、現代の労働問題をリアルに表現していると話題になっています。私はこのドラマを見る前は、吉高由里子さん演じるゆとり世代の主人公が、自分の権利ばかりを主張して「定時で帰る」話かと思っていました。しかし、実際は、“仕事命”の皆勤賞社員や、育休から復帰し戦力外通告を恐れるワーキングマザー、すぐに「辞める」と言い出す新入社員など、多様な立場の人物が登場し、彼らの価値観を尊重しながら、自分も大切にして「仕事を効率的にこなし、定時に帰る」を貫く主人公の姿が描かれています。

 現実にはこのドラマの主人公が勤める会社のように、「定時退社」に理解がある会社ばかりではありません。…

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可知悠子

北里大学講師

かち・ゆうこ 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2006年から10年間、臨床心理士として子どもや女性のカウンセリングにあたる。帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座助教、日本医科大学衛生学公衆衛生学教室助教を経て、18年4月から北里大学医学部公衆衛生学単位講師。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室客員研究員、国立成育医療研究センター社会医学研究部共同研究員、首都大学東京客員准教授。共著に「子どもの貧困と食格差~お腹いっぱい食べさせたい」(大月書店)。自身も3歳児の子育て中。労働者とその子どもの健康の社会格差をテーマに研究を行っている。