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「不眠、難聴に進行」中高年の耳鳴りを漢方薬で防ぐ

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
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 実際には音が鳴っていないのに、鳴っているように聞こえてしまう耳鳴り。原因は多岐にわたりますが、加齢やストレスによって生じる場合もあります。今回は、慢性化した耳鳴りが原因で不眠に悩まされ、やや難聴にもなってしまった60代主婦が、ある2種類の漢方薬を試したところ、順調に回復したケースを紹介します。

日中だけでなく、次第に夜も耳鳴り

 Aさん(68)は身長157cm、体重54kg、和菓子店を経営する夫(71)と2人暮らしです。長男(41)と長女(38)は共に結婚して比較的近くに住んでおり、大変仲の良い家族です。

 66歳の誕生日を迎えて間もなく、日中に、時々左右とも耳鳴りがするようになりました。最初は少し疲れて…

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。