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早めの受診で回避「子宮内膜症」のリスクとは

福島安紀・医療ライター
 
 

 「月経のたびに痛みがひどい」「排便や性交の時にも痛む」「痛み止めもあまり効かない」――。こんな症状のあなたは、もしかしたら「子宮内膜症」かもしれない。この病気の患者数は多く、日本では月経のある女性の約10人に1人、約260万人がかかっているとの推計もある。ただし、日本産科婦人科学会の推定では、産婦人科を受診し治療を受けている患者はその約1割だ。子宮内膜症とはどのような病気なのか。放置するとどんな心配があるのか。東京大学産婦人科講座准教授の甲賀かをりさんに解説してもらった。

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医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。