実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

縄文人も現代人も悩ませる「白血病ウイルス」

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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復顔された縄文人(右)と弥生人=国立歴史民俗博物館で2019年3月29日、伊藤和史撮影
復顔された縄文人(右)と弥生人=国立歴史民俗博物館で2019年3月29日、伊藤和史撮影

 日本全国で100万人以上が感染しているウイルスだが、その割に認知度が低い。ときどき有名人が白血病を発症して話題になるものの、結果的には関心度が低いままで、感染者の大半は、自分が感染していることに気づいていない。それが「成人T細胞白血病ウイルス1型」(HTLV-1)です。これは白血病以外の病気も起こすウイルスです。今回と次回はこのウイルスの話をします。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト