いきいき女性の健康ノート

「がん化の恐れある子宮内膜症」その最新治療法

福島安紀・医療ライター
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 全国で約260万人もの女性がかかっていると推計される子宮内膜症は、月経痛、腰痛、排便痛、性交痛などの症状が出る病気。放っておくと不妊症になったり、卵巣に発生した場合には破裂したりがん化したりすることもある。治療には、どんな選択肢があるのか。東京大学病院産婦人科講座准教授の甲賀かをりさんに聞いた。

 40代のイラストレーター、恵さん(仮名)は30代の頃、子宮内膜症と診断された。毎回月経痛がひどかったが、鎮痛剤を服用して我慢していた。仕事が忙しく、何年か婦人科にも行かないうちに、妊婦のように下腹部がぽっこり出てきて、月経時以外にも強い痛みを感じるようになった。

 「おかしいと思って近所の産婦人科へ行ったら、卵巣に10㎝くらいの『チョコレート嚢(のう)胞』と呼ばれるものができていました。『破裂しそうだから、自転車にも乗らないように』と言われてあわてました。大きいものはがん化している恐れもあると聞いたので、とても怖かったです」と語る。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。