健康をつくる栄養学のキホン

牛乳は体に悪い?根強い「牛乳有害説」は本当か

成田崇信・管理栄養士
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 「牛乳を飲むと骨がもろくなる」「日本人は牛乳を飲んでも栄養素を吸収できない」「牛乳は本当は体に悪い」といった牛乳有害説を目にしたり聞いたりしたことはありますか? 根拠が不確かなこうした情報は、健康本やSNSなどで繰り返し紹介され、広がります。

 こうした怪しい健康情報のすべてを信じていなくても、「なんとなくその食品を避けてしまう」という人も多いのではないかと思います。牛乳に限らず、特定の食品を悪者扱いし、不足しがちな栄養確保の一助になるような食品を食べる機会を失わせてしまうような情報は、個人にとどまらず社会にとっても有害だと思います。

 今回は牛乳や乳製品にまつわるうわさ話について、有害論だけではなく「健康に良い」という情報も含めて科…

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成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。