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顔と全身に突然の化膿性湿疹 そこで「十味敗毒湯」

加藤士郎・野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授
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 顔や体全体に化膿(かのう)性の発疹が出たAさん。内科や皮膚科を受診したものの原因が分からず、薬も効果が出ません。そんなある日、「漢方で難治性皮膚炎が治った」と聞いて私のクリニックを訪ねてきました。さて、その診断と治療は……。

顔や体に原因不明の化膿性湿疹が出現

 Aさんは26歳男性、会計事務所の職員です。身長178cm、体重64kg、精悍(せいかん)なスポーツマンタイプ。会社員の父親(56)、専業主婦の母親(48)、大学生の妹(21)の4人家族です。毎日自宅から会計事務所に通い、時には夜遅くなったり、休日に出勤したりすることもあります。趣味はスポーツで、バスケットボール、テニス、スキーなどいろいろなスポーツを楽しんでいました。

 24歳の誕生日を迎えた晩夏のある日から、顔、手と足、体の一部に化膿性の湿疹が散発的にでき始めました…

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加藤士郎

野木病院副院長/筑波大学付属病院臨床教授

かとう・しろう 1982年獨協医科大学卒後、同大第1内科(現心臓・血管内科)入局。88年、同大第1内科大学院卒。第1内科講師、宇都宮東病院副院長などを経て、09年野木病院副院長、筑波大学非常勤講師。同年、筑波大学付属病院総合診療科に漢方外来開設。10年筑波大学付属病院臨床教授。筑波大学付属病院で漢方外来に従事するととともに、主に学生、研修医を対象に漢方の教育活動を行っている。編著に「臨床力をアップする漢方ー西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!」(中山書店)。医学博士、日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本老年医学会専門医・指導医など。