ボストン発 ウェルエイジング実践術

米国で警告が相次ぐ認知症の「インチキ医療」

大西睦子・内科医
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作業療法に取り組む高齢の女性(左)
作業療法に取り組む高齢の女性(左)

 高齢化に伴い、米国でも認知症患者が増えています。現在、効果のある治療がない(薬はあるが効果は病気の進行を半年遅らすぐらい)ため、多くの米国人は、将来、認知症を発症して自立性を失うことを心配しています。認知症の情報はインターネットにあふれていますが、中には問題のある情報も多く、インチキ医療が広まっています。ここでいうインチキ医療は「合法的ではあるが、信頼できる科学的な裏付けがないのに『科学的に支持された治療法』だとうたって消費者に売り込むサプリメントや医療行為」のことです。インチキ医療はお金の無駄遣いなだけではなく、かえって体の害になる場合もあり、多くの専門家が警鐘を鳴らしています。

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大西睦子

内科医

おおにし・むつこ 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」(朝日新聞出版)。