多民族時代の健康パスポート

医師の診察が常に白衣なのは「日本だけの常識」

濱田篤郎・東京医科大学教授
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実習を前に新しい白衣を着た医学生たち=新潟市中央区の新潟大で2016年4月
実習を前に新しい白衣を着た医学生たち=新潟市中央区の新潟大で2016年4月

 先日、岡田准一さん主演の令和版「白い巨塔」(山崎豊子原作)がテレビで放送されました。大学病院や医学界の裏側を描く社会派ドラマとして、1978年には田宮二郎さん、2003年には唐沢寿明さんが、主役の財前五郎を演じてきました。いずれのシリーズも、その時代を反映した最先端の医療テーマが取り上げられており、今回も膵臓(すいぞう)がんの腹腔(ふくくう)鏡手術という先端技術が描かれていました。そんな技術面の変化とともに、今回の作品で私が強く感じたのは医師の服装の変化です。今までのシリーズでは、ほとんどの医師が白衣を着ていましたが、今回は医師の一部が「スクラブ」と呼ばれる青いユニホームを着ていたのです。「白い巨塔」という題名もあり、その服装に違和感を持った人も多かったのではないでしょうか。日本では医師の服装といえば白衣というのが、今も昔も変わらぬ思いのようです。

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濱田篤郎

東京医科大学教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。19年3月まで「旅と病の歴史地図」を執筆した。