“子ども食堂”の時代―親と子のSOS―

親の貧困が乳幼児の健康を“直撃”する現実

可知悠子・北里大学講師
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 今年6月、「改正子どもの貧困対策推進法」が成立しました。これを受け、政府は「子供の貧困対策大綱」見直しを進めています。大綱は具体的な改善策を示すものですから、何を盛り込むかはとても重要です。最初の法律が2013年に成立して6年。学習支援や子ども食堂など、小中学生への対策は増えましたが、乳幼児への対策は残念ながら不十分です。貧困対策の次の段階では乳幼児、いや、もっと前の妊娠中の対策にも力を入れてほしいと思います。そこで今回は、貧困が人生早期の健康に与える影響をお伝えし、私が大綱に入れてほしいと考える対策案をご紹介します。

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可知悠子

北里大学講師

かち・ゆうこ 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2006年から10年間、臨床心理士として子どもや女性のカウンセリングにあたる。帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座助教、日本医科大学衛生学公衆衛生学教室助教を経て、18年4月から北里大学医学部公衆衛生学単位講師。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室客員研究員、国立成育医療研究センター社会医学研究部共同研究員、首都大学東京客員准教授。共著に「子どもの貧困と食格差~お腹いっぱい食べさせたい」(大月書店)。自身も3歳児の子育て中。労働者とその子どもの健康の社会格差をテーマに研究を行っている。