無難に生きる方法論

患者の利益を損なう「医師と製薬会社の黒い関係」

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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臨床データ不正があった降圧剤
臨床データ不正があった降圧剤

 医学系学会の理事を務めるような有名医師には少し耳の痛い報告を、仙台厚生病院などのチームがまとめ、米国医師会雑誌「JAMA」内科版に掲載した。

 報告は独立・非営利のジャーナリズムNGO「ワセダクロニクル(ワセクロ)」の調査データを基にしている。

 それによると、日本製薬工業協会(製薬協)加盟の製薬71社は2016年度、国内主要19医学会の理事352人に計7億2000万円の講師謝礼を支払っていた。さらに、うち半分近い3億3000万円を約1割の理事40人が受け取っていたという。報告をまとめた仙台厚生病院の著者は「製薬会社からの資金提供で医療行為への影響が懸念される」としている。

講師謝金、学会理事1割に集中 「処方ゆがむ恐れ」 医師NGO調査(毎日新聞)

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。