実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

流行中の「手足口病」大人も注意し病院受診を

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
  • 文字
  • 印刷
 
 

 すでに多くのメディアが報道しているように今年(2019年)は「手足口病」がかつてないほど流行しています。過去10年間を振り返ると11年にも感染者が急増しましたが、今年はそれをしのぐ勢いです。手足口病は子供に多い病気ですが、大人もかかることがあります。ただ、子供に比べて成人の場合は、症状がさまざまで、なかなか診断がつかないのが実情です。そしてこの病気には、ワクチンも特効薬もありません。それでも、大人の方が「自分は手足口病かな」と思ったら、受診する価値はあると考えています。今回は「なぜ成人は診断が困難なのか」「病原体はどのようなものか」「症状が軽度であれば受診しなくていいのか」といったことについて述べていきます。

この記事は有料記事です。

残り3058文字(全文3367文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト