百年人生を生きる

「かむ力、のみ込む力」を鍛えて長生きする方法

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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スティック状の菓子を口にくわえ、手を使わずにリングをリレーする。くちビルディング選手権の種目の一つ=東京都千代田区、筆者撮影
スティック状の菓子を口にくわえ、手を使わずにリングをリレーする。くちビルディング選手権の種目の一つ=東京都千代田区、筆者撮影

 食べることは、生命を維持するためだけではない、人生の大きな喜びでもある。しかし年をとるにつれて、かんでのみ込む機能は衰えていく。口の機能が衰えると健康を損ない、最終的には社会とのつながりが希薄になる恐れがある。口や喉の筋力が落ちて、口の力が虚弱になった状態「オーラルフレイル」を察知して早く対処し、口で食べて栄養を得られる期間を長くすることが健康寿命を延ばす秘訣(ひけつ)でもある。口腔(こうくう)機能のリハビリを専門とする日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック(東京都小金井市)などを取材した。

 取材に訪れた6月の午前、日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックに90代の男性が診療に訪れ…

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」(2018年、幻冬舎)「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。