健康をつくる栄養学のキホン

「毎日卵を食べるとよくない」は本当か

成田崇信・管理栄養士
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 今年3月、最新の米国疫学調査の結果から、「卵をたくさん食べる人は心疾患の罹患(りかん)率や死亡率が高くなるので要注意」という話題が日本でも報道されました。調査によると、1週間に鶏卵を3~4個食べる人や、食事からのコレステロールを1日当たり300mg摂取する人は、そうでない人に比べ、心血管疾患や早死にのリスクが高いという結論が導き出されました。安くておいしく、調理しやすい上に栄養価が高い卵を、健康のために控える必要はあるのでしょうか。今回は、卵と健康の関係を改めて考えます。

 鶏卵はコレステロールを多く含む食品のため、以前は血中コレステロール値の高い人は控えるよう指導されて…

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成田崇信

管理栄養士

なりた・たかのぶ 1975年東京生まれ。社会福祉法人で管理栄養士の仕事をするかたわら、主にブログ「とらねこ日誌」やSNSなどインターネット上で食と健康関連の情報を発信している。栄養学の妥当な知識に基づく食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)を執筆。共著に「各分野の専門家が伝える子どもを守るために知っておきたいこと」(メタモル出版)、監修として「子どもと野菜をなかよしにする図鑑 すごいぞ! やさいーズ」(オレンジページ)などに携わっている。