“子ども食堂”の時代―親と子のSOS―

「9月1日問題」夏休み明け子どものSOSに注意

可知悠子・北里大学講師
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 「9月1日問題」をご存じですか? 夏休み後半から休み明けにかけては、中学生や高校生の自殺が年間で最も増える問題です。小学生では「11月30日」が最も多いとされています。いじめや学校生活上のさまざまな悩みで学校に行くのがつらい子どもたち。夏休みに入ればホッと一息できますが、休み明けが近づくと、「また登校しないといけない」と追い詰められます。

 今では社会問題として認知され、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上では「無理して学校に行かなくていい」という声も広がっています。しかし、家にいても「学校に行かなければいけないのに、行っていない」という罪悪感から、心は休まりません。学校や家以外で、心が休まる居場所はないものでしょうか。今回は、子どもたちの放課後の居場所について考えます。

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可知悠子

北里大学講師

かち・ゆうこ 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。2006年から10年間、臨床心理士として子どもや女性のカウンセリングにあたる。帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座助教、日本医科大学衛生学公衆衛生学教室助教を経て、18年4月から北里大学医学部公衆衛生学単位講師。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学教室客員研究員、国立成育医療研究センター社会医学研究部共同研究員、首都大学東京客員准教授。共著に「子どもの貧困と食格差~お腹いっぱい食べさせたい」(大月書店)。自身も3歳児の子育て中。労働者とその子どもの健康の社会格差をテーマに研究を行っている。