ボストン発 ウェルエイジング実践術

やせたい人の運動は「夕方よりも朝がよい」?

大西睦子・内科医
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 「運動は最高の薬」と言われます。すでに2500年近く前、紀元前400年代の古代ギリシャで、「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスは、「健康のために(日ごろから)運動を勧め、(病気の治療薬としても)運動を処方する必要性」を認識していました。今では運動が「肥満」「2型糖尿病」「心血管疾患」などの予防や改善に効果があることは広く認知されていますよね。ところで、薬は内服するタイミングによって体への効果が異なります。運動も、行う時間帯によって効果に違いがあるとしたらどうでしょう? 最近の研究によると、どうやら、減量のためには午前中に運動するのが、運動の持続時間を延ばすなど、能力の向上には夕方にするのがいいようです。

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大西睦子

内科医

おおにし・むつこ 内科医師、米国ボストン在住、医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部付属病院血液・腫瘍内科にて造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。08年4月から13年12月末まで、ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。ハーバード大学学部長賞を2度授与。現在、星槎グループ医療・教育未来創生研究所ボストン支部の研究員として、日米共同研究を進めている。著書に、「カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側」(ダイヤモンド社)、「『カロリーゼロ』はかえって太る!」(講談社+α新書)、「健康でいたければ『それ』は食べるな」(朝日新聞出版)。