無難に生きる方法論

“反社会組織”構成員と医師の不思議な関係

石蔵文信・大阪大学招へい教授
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任俠映画の大看板=1971年12月撮影(毎日グラフ1972年1月2日号掲載)
任俠映画の大看板=1971年12月撮影(毎日グラフ1972年1月2日号掲載)

 吉本興業の芸人さんが反社会的組織の会合に出席し、金銭を授受していたことが大きな問題になった。ついには芸能人と所属事務所のコンプライアンス(法令順守)の問題にまで発展し、吉本興業では今まで行っていなかった書面での契約を始めた。一方、大学の付属病院では、身分もなく無給で働く医師が大勢いることが問題になっている。一見関係ないように見えるが、私は、芸人さんの闇営業と無給医の問題には類似点があるように思える。

 今でこそ、芸人さんと反社会的組織の付き合いは社会から厳しい目で見られるが、一昔前は、興行を仕切る側…

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石蔵文信

大阪大学招へい教授

いしくら・ふみのぶ 1955年京都生まれ。三重大学医学部卒業後、国立循環器病センター医師、大阪厚生年金病院内科医長、大阪警察病院循環器科医長、米国メイヨー・クリニック・リサーチフェロー、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻准教授などを経て、2013年4月から17年3月まで大阪樟蔭女子大学教授、17年4月から大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態を「夫源病」と命名し、話題を呼ぶ。また60歳を過ぎて初めて包丁を持つ男性のための「男のええ加減料理」の提唱、自転車をこいで発電しエネルギー源とする可能性を探る「日本原始力発電所協会」の設立など、ジャンルを超えたユニークな活動で知られる。「妻の病気の9割は夫がつくる」「なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略」など著書多数。