実践!感染症講義 -命を救う5分の知識-

増える百日ぜき「子供を守るため」大人もワクチンを

谷口恭・太融寺町谷口医院院長
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理解してから接種する--「ワクチン」の本当の意味と効果【38】

 さまざまな原因で起こり得る「長引くせき」。太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)では最も多いのが「せきぜんそく」、2番目に多いのは「逆流性食道炎」が原因のせきです。一方「短期間のせき」の原因は感染症がほとんどで、多くの細菌やウイルスが原因となります。ただし、長引くせきをもたらす感染症もいくつかあります。そのなかで最近増えていて、ときにやっかいなのが「百日ぜき」です。国立感染症研究所によると、今年初めから8月25日までに全国から報告された患者数は1万1112人に達し、8月の段階ですでに、昨年1年間の患者数1万1190人に迫る勢いです。これは子どもがかかると重症化が心配な病気です。大人の方も「子どもにうつさない」ためにワクチン接種を検討していただきたいと思います。

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谷口恭

太融寺町谷口医院院長

たにぐち・やすし 1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト