摂食障害は、「拒食症」や「過食症」などに代表される心の病気。「やせたい」という思いがエスカレートし、過剰な食事制限や過食・嘔吐を繰り返すことによって、心身に深刻なダメージを受けます。本人はもちろん、周囲も正しい知識をもつことで、適切な治療につなげられます。
「食べる」という行動が正常にできない
摂食障害は、「食べる」という行動について問題を抱える病気です。発症する年齢は10代半ばを中心に、思春期の女性に多くみられます。欧米や日本など、社会的に「やせている方が美しい」という共通認識を持っている地域では、摂食障害の患者は増加傾向にあります。
主なものとして、食べることを拒む「拒食症(神経性やせ症)」と、異常なほど食べてしまう「過食症(神経性過食症および過食性障害)」の2つがあります。
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