眠りを知れば人生危うからず

「東京五輪」競泳のメダル獲得のカギは睡眠?

内村直尚・久留米大学教授
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競泳男子400m個人メドレーで金メダルの萩野公介(右)と銅メダルの瀬戸大也=リオデジャネイロで2016年8月
競泳男子400m個人メドレーで金メダルの萩野公介(右)と銅メダルの瀬戸大也=リオデジャネイロで2016年8月

 来年は2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。昨年、競泳の決勝実施時刻が日本時間の午前中だと決まり、夕方から夜を希望していた日本水泳連盟が落胆していると報じられました。オリンピックの競泳は午前に予選、午後に決勝が通例だそうで、決勝が午前だと、日本のファンに見てもらいたい夜のゴールデンタイムに中継が放映できないうえに、選手にとってなじまないスケジュールなのだそうです。競技時刻決定の背景には、プロ化している米国の競泳選手のスポンサー獲得と、莫大(ばくだい)な放送権料を支払う米国のテレビ局の政治力があり「日本時間の午前=米国時間のゴールデンタイムに合わせた」とささやかれています。日本選手にとって、決勝の時刻としてなじみのない時間帯にベストパフォーマンスを出すのは大変でしょう。しかし日本が過去のオリンピックで実施した「あの戦略」を用いれば決して不利にはならないのではないでしょうか。

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内村直尚

久留米大学教授

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、16年10月からは同大副学長も兼務する。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。