現代フランス健康事情

仏高齢者を支える「自助手当&連帯手当」の底力

竹内真里・パリ在住ライター
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たくさんのしゃぼん玉を作り出す男性と喜ぶ観光客=パリ市内で筆者撮影
たくさんのしゃぼん玉を作り出す男性と喜ぶ観光客=パリ市内で筆者撮影

 認知症や脳血管障害で自宅での療養や介護が難しいと、施設に入らなければならない。だが日本と同じく、フランスの施設、介護費用も高い。今回はフランスの高齢者介護の実例を紹介する。

 私の夫の祖父は74歳の時に脳梗塞(こうそく)で倒れ、入院した。リハビリを経て退院後、訪問介護サービスを利用しながら自宅で療養していたが、しばらくして今度は祖母が脳梗塞で倒れた。2人暮らしの双方が脳梗塞になったから大変だ。

 祖母も退院後自宅に戻り、2人は在宅医、看護師、作業療法士、介護士など医療や福祉の関係者の助けを借りて何とか暮らしを立てていた。近所に住む家族も毎日のように顔を出し、食事をしたりして共に時間を過ごした。

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。