多民族時代の健康パスポート

ラグビーW杯で日本に集まる世界の観客と「感染症」

濱田篤郎・東京医科大学教授
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ラグビー日本代表のW杯決起会に集まった大観衆=東京・秩父宮ラグビー場で2019年9月7日、竹内紀臣撮影
ラグビー日本代表のW杯決起会に集まった大観衆=東京・秩父宮ラグビー場で2019年9月7日、竹内紀臣撮影

 9月20日から11月2日まで、日本全国12会場でラグビー・ワールドカップ日本大会が開催されます。この大会には世界20の国と地域からそれぞれのチームが参加し、最大180万人が会場で試合を観戦すると予想されています。このうちの約40万人は海外からの観戦者になります。こうした大規模集会を英語で「マスギャザリング」と呼びますが、多くの人々が狭い空間にひしめき合うため、それを契機にさまざまな感染症が参加者の間で流行します。とくに国際的な大会には世界中の人々が集まるため、それだけ感染症の発生リスクが高くなるのです。今回のコラムでは、ラグビー・ワールドカップ大会の観戦にあたり注意すべき感染症を解説します。

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濱田篤郎

東京医科大学教授

はまだ・あつお 1981年、東京慈恵会医科大学卒業。84~86年に米国Case Western Reserve大学に留学し、熱帯感染症学と渡航医学を修得する。帰国後、東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室講師を経て、2005年9月~10年3月は労働者健康福祉機構・海外勤務健康管理センター所長代理を務めた。10年7月から東京医科大学教授、東京医科大学病院渡航者医療センター部長に就任。海外勤務者や海外旅行者の診療にあたりながら、国や東京都などの感染症対策事業に携わる。11年8月~16年7月には日本渡航医学会理事長を務めた。著書に「旅と病の三千年史」(文春新書)、「世界一病気に狙われている日本人」(講談社+α新書)、「歴史を変えた旅と病」(講談社+α文庫)、「新疫病流行記」(バジリコ)、「海外健康生活Q&A」(経団連出版)など。19年3月まで「旅と病の歴史地図」を執筆した。