百年人生を生きる

超高齢時代に必要な「とろみビールと介護Bar」

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
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入院している父親の口のケアをする山下ゆかりさん(左)=山下さん提供
入院している父親の口のケアをする山下ゆかりさん(左)=山下さん提供

 本人が努力して、自力で口に食べ物を運び、のみ込もうとしても、年をとると手や口の筋力が衰えてうまくできなくなる。そうなると周囲のサポートが頼りだ。しかし、正しい口腔(こうくう)ケアや食事介助ができる人はまだまだ少ない。そこで、自分の口で食べられる高齢者を増やすために、食事のサポート法を伝授する講座や、食べることが不自由な人やその家族、介護関係者らが一緒に食事を楽しむ場を取材した。

 東京都世田谷区の歯科診療所で働く歯科衛生士、山下ゆかりさん(52)は、4年前に81歳で亡くなった父、松井永雄さんの言葉が忘れられない。

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星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に『人生を輝かせるお金の使い方 遺贈寄付という選択』(日本法令)、「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。