医療プレミア特集

どうする?救急医の労働時間短縮と診療充実

高木昭午・毎日新聞医療プレミア編集部
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救急患者を診療する医療スタッフ
救急患者を診療する医療スタッフ

 救急医の長時間労働を是正しながら、患者の診療を充実させるにはどうしたらよいか。今月初めに東京都内で開かれた日本救急医学会でこんな議論が繰り広げられました。厚生労働省は今年3月、2024年度から医師の労働時間を法的に制限する方針を打ち出しました。あと4年半で、労働時間規制と患者の両方を守る体制が作れるのか。学会では厳しい現状や、少しずつ打ち出されている改善策が報告されました。

 救急医は従来、1カ月の労働時間が平均333時間(18年の同学会調査)という長時間労働でした。

 「時間外勤務を年間960時間以下に抑える『A水準』を達成するために、(救命救急センターに)必要な救急医は19人。年間1860時間まで認める『B水準』なら9人です」。国保旭中央病院(千葉県旭市)の高橋功・救命救急センター長は、同センターで将来、法規制を守るのに必要な医師数を試算。学会のパネルディスカッション「救急医療の質を落とさず働き方を改革するには」で公開しました。

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高木昭午

毎日新聞医療プレミア編集部

たかぎ・しょうご 1966年生まれ。88年毎日新聞社入社。94年から東京、大阪両本社科学環境部、東京本社社会部などで医療や原発などを取材。つくば支局長、柏崎通信部などを経て、17年に東京本社特別報道グループ、18年4月から医療プレミア編集部記者。