現代フランス健康事情

「アタマジラミが戻ってきた」フランス秋の大流行

竹内真里・パリ在住ライター
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薬局に並ぶアタマジラミ対策商品。ローション、シャンプー、スプレー、放置時間15分間、洗い流さないタイプなどいろいろ=筆者撮影
薬局に並ぶアタマジラミ対策商品。ローション、シャンプー、スプレー、放置時間15分間、洗い流さないタイプなどいろいろ=筆者撮影

 10月に入り、街路樹の葉が色づいてきた。とても驚くだろうが、フランスでは秋以降、アタマジラミの感染が一気に広がる。学校の連絡板には「新年度開始とともにアタマジラミも戻ってきました」という張り紙が現れ、薬局店頭にはアタマジラミ駆除シャンプーが並び、テレビCMも増える。アタマジラミは通年で存在するが、夏の終わりごろからバカンス中の人の移動や、子どもたちのサマースクールを通して全土に広まり、流行する。

「頭がかゆい」はアタマジラミの第1サイン

 フランスの集団生活の場では、アタマジラミをもらう確率がかなり高い。日本でも流行はあるが、フランスほどの広がりはないだろう。ただ、今後海外から仕事や観光で日本を訪れる人がさらに増えれば、フランスのような大流行が起きるかもしれない。

 アタマジラミをもらったことに気づく一番のサインは、かゆみ。いつもより強いかゆみを感じたら、注意深く髪の毛の根元に近い部分を観察してほしい。子どもの場合は頭をボリボリかく仕草が目立つようになる。

 髪の根元付近に極小の粒状のものが付着していたら、それは卵。どこかにシラミ親分がいて、吸血しながら成長し、さらに卵を産みつけているはずだ。

 駆除専用のクシで髪をとかすと、シラミ親分が引っかかる。かえったばかりの子ジラミや卵は、クシの隙間(すきま)を通り抜けることがあるので、卵がくっついた毛を根元からカットするか、爪で挟んで取り除き、ビニール袋に密封して捨てよう。駆除用シャンプーも有効だ。初回使用後、一定の間隔(メーカーによるが通常7…

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竹内真里

パリ在住ライター

1978年千葉県生まれ。2000年から2002年までフランス南部マルセイユに滞在。その後、東京や香港でライターとして取材・執筆に従事。2015年に再びフランスへ。現在はパリ市内でフランス人の夫、娘と暮らしながら現地情報を発信している。