皮膚にできる良性の腫瘍のひとつである粉瘤(ふんりゅう)は、アテロームとも呼ばれ、珍しくない疾患です。顔や耳、背中などに多いものの、体のどこにでもできることがあります。治療の必要の有無などをまとめてみました。
良性の腫瘍だが袋状の皮膚に皮脂などがたまる
粉瘤は嚢腫(のうしゅ)といわれる皮膚にできる良性の腫瘍のひとつです。毛穴の上部の皮膚が袋状になり、その中にはがれ落ちた角質や皮脂などが溜まって徐々に大きくなっていきます。
数ミリから数センチ程の丸い膨らみで、皮膚の表面から指で押してみると中にかたまりを触れます。自然に無くなることもありますが、まれにボールのようなこぶになることもあります。ほとんどは痛みを伴うことはありません。よく見ると中心に開口部があることが多く、押すとイヤな臭いの白っぽい物質が出てくることもあります。
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