秋の味覚のサンマも、ビタミンB12を含む食品だ=東京都目黒区での「目黒のさんま祭り」で2019年9月15日
秋の味覚のサンマも、ビタミンB12を含む食品だ=東京都目黒区での「目黒のさんま祭り」で2019年9月15日

 今回は、認知症のような患者さんを診断する際の「血液検査の大切さ」についてお話しします。前回までは、使っている薬のせいで認知症もどきの病状に陥り、薬をやめるとあっさり治る、という事例をいくつも紹介してきました。今回は、体内のビタミンやホルモンが足りないために認知症もどきになり、足りないものを薬で補充すると治る、という話です。こうした「ビタミン不足」や「ホルモン不足」は、認知症治療薬では治りません。そして不足に気づくには、血液検査が欠かせないのです。

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小田陽彦

ひょうごこころの医療センター認知症疾患医療センター長

おだ・はるひこ 1977年、兵庫県西宮市出身。兵庫県立ひょうごこころの医療センター精神科医師。神戸大学医学部卒。医学博士。神戸大学医学部精神科助教、兵庫県立姫路循環器病センター等を経て2017年4月より現職。日本精神神経学会専門医・指導医。日本老年精神医学会専門医・指導医・評議員。著書に「科学的認知症診療」(シーニュ社、2018)