ギャンブル依存症と闘う

「12のステップ」で回復

和田明美
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カジノの専門学校の受講生にパチンコ依存症だったころの体験を話す三宅隆之さん(右)。カジノのディーラー志望者にギャンブル依存症患者の心理や行動パターンなどを詳しく伝えている=東京都内で
カジノの専門学校の受講生にパチンコ依存症だったころの体験を話す三宅隆之さん(右)。カジノのディーラー志望者にギャンブル依存症患者の心理や行動パターンなどを詳しく伝えている=東京都内で

 「おれは、おかしいのか」。ギャンブル依存症回復支援に取り組む「ワンネスグループ」共同代表の三宅隆之さん(45)は13年前、自殺やアルコール依存症などさまざまな相談機関に電話した。そして32歳の夏、横浜のギャンブル依存症支援施設に入所した。

 施設のプログラムは、複数のギャンブル依存症患者が車座になり、自身のギャンブル体験を打ち明け合う「グループミーティング」を繰り返し、内省を深めていく。そこで話されたことは外に持ち出さないという約束があるため、これまで口外できなかった後ろめたさやつらかった出来事などを本音で吐き出すことができる。自分と同じ苦しみを持つ人たちから共感を得る中で、気持ちを軽くしたり、自分を客観的に見つめ反省をしたりする。そしてミーティングの最後には、ギャンブル依存症患者の自助グループ「ギャンブラーズ・アノニマス(匿名のギャンブラーたち)」の12のステップという文言をみんなで読み上げた。

 三宅さんは、なぜギャンブルで借金をかかえて盗みをするのか、自分でも理解できなかった。「だめな人間な…

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