あなたのおくすり手帳

「99%カット」のマスクは99%の風邪を防ぐ?

高垣育・薬剤師ライター
  • 文字
  • 印刷
 
 

 マスク姿の人を多く見かけるようになりました。ドラッグストアにもさまざまな種類のマスクが並んでいます。そのパッケージをみると「99%カット」「インフルエンザ・風邪対策」といったキャッチコピーが目に入ります。マスクを着ければウイルスを99%カットできるということなのでしょうか。今回は意外と勘違いしているマスクの役割や使い方について考えてみたいと思います。

 マスクには(1)着用者のせきやくしゃみの飛沫(ひまつ)が飛散するのを防ぐ(2)外から体内に、ほこり、花粉、飛沫などの粒子が侵入するのを抑制する――という働きがあります。そしてマスクの中で、粒子を捕捉する部分をフィルターといいます。最近は複数のフィルターを重ねることで、より小さな粒子を捕捉できるようになりました。

 さて、フィルターに粒子が当たったら、そのうちの何%くらいがフィルターに引っかかって止まるのでしょう。これを示す数字を「捕集効率」といいます。この捕集効率こそが、私たちがドラッグストアなどの店頭で見かけるマスクのパッケージに記載された「99%カット」などの正体です。

この記事は有料記事です。

残り2474文字(全文2941文字)

高垣育

薬剤師ライター

たかがき・いく 1978年福岡県生まれ。2001年薬剤師免許を取得。調剤薬局、医療専門広告代理店などの勤務を経て、12年にフリーランスライターとして独立。毎週100人ほどの患者と対話する薬剤師とライターのパラレルキャリアを続けている。15年に愛犬のゴールデンレトリバーの介護体験をもとに書いた実用書「犬の介護に役立つ本」(山と渓谷社)を出版。人だけではなく動物の医療、介護、健康に関わる取材・ライティングも行い、さまざまな媒体に寄稿している。17年には国際中医専門員(国際中医師)の認定を受け、漢方への造詣も深い。