医療プレミア特集

覚醒剤依存「回復のカギは他人を頼れること」

高木昭午・毎日新聞医療プレミア編集部
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薬物依存症には「処罰より支援を」と訴える松本俊彦医師
薬物依存症には「処罰より支援を」と訴える松本俊彦医師

 元タレントの田代まさし容疑者(63)が今月6日、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で宮城県警に逮捕された。過去に3回、同法違反などで有罪判決を受けている。田代容疑者のほかにも、薬物事件で繰り返し検挙される事例は多い。国立精神・神経医療研究センター病院で薬物依存症の治療に携わる松本俊彦・薬物依存症センター長に、依存症の特徴などを聞いた。

--田代容疑者が覚醒剤を持っていた疑いで逮捕されました。薬物事件では繰り返し検挙される人がたくさんいます。こういう人たちは特別「だらしない」のでしょうか。依存症になったら「繰り返すこと」は仕方ないのでしょうか。

 松本 薬物依存症は、れっきとした病気です。薬物を一回でも使えば依存症になるわけではなく、何か精神的につらい状況を抱えた人がなりやすい。そして、依存症になってしまった人には健康問題として対処するのが、国際的には標準的です。

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高木昭午

毎日新聞医療プレミア編集部

たかぎ・しょうご 1966年生まれ。88年毎日新聞社入社。94年から東京、大阪両本社科学環境部、東京本社社会部などで医療や原発などを取材。つくば支局長、柏崎通信部などを経て、17年に東京本社特別報道グループ、18年4月から医療プレミア編集部記者。