ヘルスデーニュース

脳の老廃物除去に「深い眠り」が果たす役割

  • 文字
  • 印刷

 

深い眠りについている状態である「ノンレム睡眠」中に、脳内の有害物質が洗い流されている可能性が米ボストン大学のLaura Lewis氏らの研究で示唆された。脳内を循環する脳脊髄(せきずい)液により老廃物の排出が促されることは知られていたが、その細かい様子は解明されていなかった。今回の研究では、ノンレム睡眠中に脳波が徐波化し、それを受けて血液の振動が起こり、次いで脳脊髄液が律動的に脳内を出入りすることが示されたという。この研究結果は米科学誌「Science」11月1日号に発表された。  

 Lewis氏によれば、脳内の老廃物には認知症患者の脳内に蓄積していることが知られるタンパク質のアミロイドβも含まれる。ただし、同氏は「今回の研究は深い眠りにつくことで認知症などの疾患を予防できることを証明するものではない」と強調。その上で、「この種の研究の最終的な目的は、なぜ睡眠の質が低いと認知症や心疾患、うつ病といったさまざまな慢性疾患のリスクが高まるのかを明らかにすることだ」としている。

この記事は有料記事です。

残り1140文字(全文1583文字)