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男性ホルモン「補充療法」で血栓症のリスクが倍増

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 テストステロン補充療法により血栓リスクが高まる可能性を示した研究結果が、「JAMA Internal Medicine」11月11日オンライン版に発表された。過去6カ月以内にテストステロン補充療法を受けた男性では、同療法を受けていない男性と比べて深部静脈血栓症(DVT)のリスクが2倍であることが示された。DVTリスクの上昇は性腺機能低下症の有無にかかわらず認められ、高齢男性よりも中年男性の方がリスクの上昇が顕著であったという。

 テストステロン補充療法は、男性ホルモンであるテストステロンを薬として用いる方法で、男性更年期障害の治療などに使われる。一方、深部静脈血栓症は足の静脈などに血栓ができる病気。無症状のことも多いが、血栓が肺の血管に詰まると息切れなどを起こして最悪、死亡することもある。

 米国では21世紀の初めにテストステロン値が低い男性に対するテストステロン補充療法が急増し、その処方件数は2001年から13年までに300%以上も増加した。しかし、14年に米食品医薬品局(FDA)が、同療法による心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇を警告したことを機に、このブームは終息した。

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