医療プレミア特集

うつ病と間違われる認知症(上) 治療で悪化も

和田明美・毎日新聞デジタル編集グループ
  • 文字
  • 印刷
インタビューに答える樋口直美さん=千葉県内で、和田撮影
インタビューに答える樋口直美さん=千葉県内で、和田撮影

 急速に進む高齢化とともに増えている認知症患者。その数は2012年でおよそ462万人、25年には700万人にのぼると推計されている。物忘れが進行するアルツハイマー型認知症に次いで多いとされるのが、レビー小体型認知症(DLB)だ。DLBは幻視が典型的な症状だが、初期にはうつなどの症状が表れることも多く、誤診によるうつ病治療で重篤な副作用に苦しむ人も少なくない。向精神薬に過剰反応するという特性もあり、注意が必要だ。DLBのうつ病との判別法や治療などについて、2回にわたって報告する。

 千葉県内に住む樋口直美さん(57)がDLBと診断されたのは、6年前のこと。41歳の時、仕事のストレスなどがきっかけで不眠になり精神科病院を受診。うつと診断され、抗うつ薬や睡眠薬などを処方された。

この記事は有料記事です。

残り2690文字(全文3029文字)

和田明美

毎日新聞デジタル編集グループ

わだ・あけみ 1992年、毎日新聞入社。東京社会部、静岡、横浜支局、デジタルメディア局、東京・大阪編集制作センターなどを経て現職。依存症などこころの病や、向精神薬など薬の副作用など医療分野をおもに執筆。著書に「やったら、やめられない… 薬物依存をのり越えて」。