多くの人が悩むお尻のトラブルといえば痔(じ)。痔にはいくつかのタイプがあり、痛みの程度や治りやすさもさまざまです。市販の外用薬には軟膏、坐薬、注入軟膏などがあり、内服薬もあります。どのタイプの痔にどんな薬が効くの? 受診するのはどんなとき? 再発予防のための生活上のポイントも紹介しましょう。
男女ともに多い いぼ痔
痔には痔核、裂肛、痔瘻(じろう)の3つのタイプがあります。男女ともに多いのは痔核、つまり、いぼ痔です。排便時のいきみや長時間の座り姿勢などにより、肛門周囲の静脈がうっ血して腫れた状態です。いぼ痔には直腸と皮膚(肛門)の境い目(歯状線)の内側にできる「内痔核」と、皮膚側にできる「外痔核」とがあります。
裂肛(切れ痔)は女性に多い痔で、肛門の皮膚が切れることで起こります。痔核も裂肛も、最大の原因は便秘とそれによる硬い便ですが、裂肛は下痢で何度もトイレに行くことによってできることもあります。
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