眠りを知れば人生危うからず

「金縛り」が教えてくれること

内村直尚・久留米大学学長
  • 文字
  • 印刷
 
 

 寝ている最中に突然、「意識がある」のに体を動かすことができない、まるで締め付けられて身動きできないような体験をしたことはありませんか?

 一般には「金縛り」と呼ばれる現象です。この現象は多くの場合、超常現象、中でも霊体験のように語られることが多いものです。

 ちなみに1998年に福島大学の研究グループが大学生149人を対象に行った調査では、38.9%の大学生が「金縛りを経験した」と回答しているそうです。しかし、この現象は霊体験でも何でもありません。実は医学的に説明のつく現象なのです。

この記事は有料記事です。

残り2221文字(全文2464文字)

内村直尚

久留米大学学長

うちむら・なおひさ 1982年、久留米大学卒業。86年に久留米大学大学院医学研究科修了(医学博士)後、87年5月~89年4月に米国Oregon Health Science Universityへ留学。帰国後、久留米大医学部神経精神医学講座の助手、講師、助教授を経て、2007年4月から同講座教授に就任した。11年4月~13年3月、久留米大学病院副病院長。12年4月から久留米大学高次脳疾患研究所長、13年4月から同大医学部長を務め、20年1月からは同大学長。国内トップレベルの睡眠医療チームを率いる睡眠研究の第一人者。著書(分担執筆)に「睡眠学」(朝倉書店)、「プライマリ・ケア医のための睡眠障害」(南山堂)など。