百年人生を生きる

作って食べて 孤独を防ぐ

星野哲・ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員
  • 文字
  • 印刷
「シニア食堂」で腕をふるう参加者=千葉県流山市で筆者撮影
「シニア食堂」で腕をふるう参加者=千葉県流山市で筆者撮影

 一人暮らしの高齢者が増え続ける。一人で食べる「孤食」が続くと、心身の健康に悪影響が出る恐れがあると心配されている。そこで、地域の人たちが一緒に食事をすることで孤立を防ぎ、交流をはかろうという動きが各地で広がってきた。その中から、シニア自身が料理を作って食べる集いと、お寺が取り組むランチ会、「子ども食堂」と結び付けた世代交流型の取り組みを紹介する。

 千葉県流山市の公民館に、明るい声が響き渡る。「もたもたOK! うっかりOK!」

 高齢者が食事を一緒につくって食べる「シニア食堂」が始まると、会の「モットー」を全員が唱和した。

この記事は有料記事です。

残り2997文字(全文3260文字)

星野哲

ライター/立教大学社会デザイン研究所研究員

ほしの・さとし 1962年生まれ。元朝日新聞記者。30年ほど前、墓や葬儀の変化に関心を持って以降、終活関連全般、特にライフエンディングについて取材、研究を続けている。2016年に独立。立教大学大学院、東京墨田看護専門学校で教えるほか、各地で講演活動も続ける。「つながり」について考えるウエブサイト「集活ラボ」の企画・運営も手がける。著書に「遺贈寄付 最期のお金の活かし方」(2018年、幻冬舎)「『定年後』はお寺が居場所」(同、集英社新書)「終活難民-あなたは誰に送ってもらえますか」(2014年、平凡社新書)ほか。