いきいき女性の健康ノート

知っておきたい 骨粗しょう症のリスク

福島安紀・医療ライター
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 骨粗しょう症の人が増えている。「骨粗鬆(そしょう)症の予防と治療ガイドライン2015年版」によると、骨粗しょう症の患者数は全国で1280万人と推計され、その約8割にあたる980万人が女性だ。進行すると背中の骨が知らないうちに折れたり、脚の付け根が折れて寝たきりになったりするが、女性の場合、早い人なら40代後半か50代で骨粗しょう症を発症する。将来、骨折で介護が必要にならないためにはどうしたらいいのか。日本骨粗鬆症学会前理事長で、そうえん整形外科・骨粗しょう症・リウマチクリニック院長の宗円聡(そうえん・さとし)さんに聞いた。

 52歳の主婦、真子さん(仮名)は、家の階段を踏み外し足首を骨折した。「今回改めて整形外科で検査を受けたら、骨粗しょう症と診断されました。自分ではまだ若いと思っていたのにショックでした」と語る。

 骨粗しょう症は、骨の強度が落ちてもろくなり、折れやすくなっている状態だ。骨は、カルシウムを蓄えて骨を作る骨芽(こつが)細胞と、古い骨を溶かして壊す破骨細胞の働きで、毎日少しずつ生まれ変わっている。ところが、骨粗しょう症の人はそのバランスが崩れて骨密度が落ち、スカスカになっている。

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福島安紀

医療ライター

ふくしま・あき 1967年生まれ。90年立教大学法学部卒。医療系出版社、サンデー毎日専属記者を経てフリーランスに。医療・介護問題を中心に取材・執筆活動を行う。社会福祉士。著書に「がん、脳卒中、心臓病 三大病死亡 衝撃の地域格差」(中央公論新社、共著)、「病院がまるごとやさしくわかる本」(秀和システム)など。興味のあるテーマは、がん医療、当事者活動、医療費、認知症、心臓病、脳疾患。