尿路感染症による2回目の入院中に、点滴治療をする息子。1週間の入院生活でだいぶ疲れた様子=順天堂大医学部付属順天堂医院で2019年2月
尿路感染症による2回目の入院中に、点滴治療をする息子。1週間の入院生活でだいぶ疲れた様子=順天堂大医学部付属順天堂医院で2019年2月

<連載1回目のあらすじ>

 新潟市で2017年10月1日、私たち柳沢亮(29)、茜(27)夫婦に息子・健(たける)が生まれた。出生時に神経障害である難病・二分脊椎症(にぶんせきついしょう)がわかり、翌日に手術。現実を受け止めることで精いっぱいだった3週間の入院を経て、月に1、2回、通院する生活を送った。主治医からは「歩けるかわからない」などと告げられたが、まだ障害が露呈しておらず、家族3人、自宅で過ごせる喜びを感じていた。そして、夫の転勤のため、18年3月、東京都墨田区に引っ越した。

☆      ☆      ☆      ☆

 2018年9月4日、生後11カ月だった息子のぼうこう障害が判明した。気がついたのは、尿路感染症がきっかけだった。

 その前日、息子は昼前まで元気だった。しかし、私が午後11時ごろ同じ布団で寝ようとすると、普段より布団の中が熱い。息子もぐったりしていて寝苦しそうだ。体温計の数字は40度を超えた。風邪の症状があれば安静にして回復を待つが、その様子も見受けられない。「高熱で息が止まったらどうしようか」。初めての症状で対処法がわからなかった。一晩中様子を見守り、体温計を何度も脇にあてた。しかし、高熱が収まる気配はなかった。

高熱でわかった「尿路感染症」

 翌朝、妻に通院先の順天堂大医学部付属順天堂医院(東京都文京区)へ息子を連れて行ってもらい、職場で結果を待った。しかし、午…

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柳沢茜

毎日新聞東京本社技術センター

毎日新聞東京本社制作技術局技術センター所属。1992年、青森市生まれ。2015年入社後、ITエンジニアとしてメディア業務に携わる。大学では漕艇競技にのめりこみ、留年した。特技はりんごの品種を食べ分けること。好きなことは日曜の夕方、「サザエさん」を見ながら家族で囲む夕食。

柳沢亮

毎日新聞オリンピック・パラリンピック室員。1990年埼玉県生まれ。2013年入社後、新潟支局、東京経済部を経て19年5月から現職。高校時代は野球部に所属し、本塁打数は通算1本(非公式)。草野球の試合にいつ呼ばれてもいいように定期的にグラブを磨いているが、いまだ出番はない。最近の楽しみは、相思相愛の長男と近所の児童館で遊ぶこと。

柳沢亮

毎日新聞社オリンピック・パラリンピック室

毎日新聞社オリンピック・パラリンピック室員。1990年、埼玉県熊谷市生まれ。2013年入社後、新潟支局、東京経済部を経て19年5月から現職。高校時代は野球部に所属。最近、久々に草野球界に復帰した。休日の楽しみは、相思相愛の息子と児童館で遊ぶこと。