今日のセカンドオピニオン

悪性胸膜腫 効果的な治療法は

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Q アスベスト(石綿)を扱う仕事をしていないのに、夫が悪性胸膜腫と診断されました。抗がん剤を使っていますが、効果的な治療法はありますか。(大阪府、女性、70歳)

A 悪性中皮腫には「上皮」「二相」「肉腫」の三つの型があり、最も多い上皮型には抗がん剤が効きますが、肉腫型にはあまり効果がありません。手術が難しく、肺を摘出しても生活の質が下がり、再発の恐れもあります。

 悪性胸膜中皮腫は、肺を包む胸膜の中皮細胞にできるがんです。健康診断の胸部レントゲン撮影で偶然見つかるケースもありますが、診断が難しく、「胸水がたまって呼吸が苦しい」「せきが出る」などの症状が出るころには進行していることも多い病気です。

 原因は石綿で、日本では2006年から使用が全面的に禁止されています。潜伏期間が20~40年と長く、患者数がピークを迎えるのは25~30年と推定されています。石綿を扱っていなくても、間接的に吸入する環境暴露など因果関係が不明の人も多いです。放射線治療は胸膜への照射が難しく、痛みの緩和など補助的に使われます。主な治療は抗がん剤ですが、2~3回投与して効果を確かめ、継続するか決めます。副作用が少なく、…

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